フォンダンショコラ最大の難関は、生地全体に火を通しつつ、中心だけを溶岩のようにトロトロに保つ「加熱のコントロール」だ。これまでの常識では、湯煎やオーブンの精密な温度設定が必須とされてきた。
しかし、今年SNSで爆発的に拡散された「15秒二段階加熱法」がその壁を呆気なく打ち破った。ココット皿に流し込んだ生地を、まず500Wで軽く全体を温め、一息置いてから15秒だけ追い加熱する。たったこれだけの作業で、表面はしっとりとしたスポンジケーキ、ナイフを入れた瞬間に中から溢れ出す濃厚ショコラという、奇跡のグラデーションが生まれる。この「失敗のしようがない」簡便さが、料理初心者からベテラン主婦までを虜にしている。