金曜日の午後2時、京都駅八条口。降り注ぐ日差しの中、タクシーを待つ行列は100メートルを超えて伸びていた。並んでいる客の7割は海外からの旅行者だ。列の先頭でため息をつく50代の日本人男性は、「商談の約束に間に合わない。アプリを叩いても『近くに空車がありません』の一点張りだ」と顔を曇らせる。
京都市内の交通渋滞は2026年に入り、過去最悪のレベルに達した。清水寺、金閣寺、嵐山といった主要観光地へ向かう道路は連日、幹線道路から生活道路に至るまで慢性的な車列に呑まれている。タクシーが乗客を目的地へ送り届けて駅に戻るまでの回転率が極端に低下し、供給量が需要にまったく追いつかない負のスパイラルが生じているのだ。