ネット上の掲示板やSNS、知恵袋の投稿を調査すると、50代のカラオケに関する本音が赤裸々に書き込まれています。「久しぶりの集まりでテンションが上がってB'zを入れたら、サビで声がかすれて大惨事になった」「最近の曲を背伸びして歌ったら、同僚から選曲が痛いと笑われた」といった苦い失敗談が散見されます。
地域密着型スナックの女性オーナー(歌舞伎町で20年営業)への実地取材から得られた、現場の空気感は極めてリアルです。
「うちに来る50代後半の男性陣を見ていると、上手に見せようと小難しい曲を入れる方ほど途中で息切れして座り込んでしまいます。逆に、みんながよく知っている松山千春さんやテレサ・テンさんの曲を、キーをマイナス2にしてゆったり歌う方は、席の全員から『やっぱりいいねえ』と拍手喝采を浴びています。スナックでも居酒屋カラオケでも、求められているのは超絶技巧ではなく、その場の温度を保つ耳心地の良さですね」(都内スナック店主談)
ネット上の口コミでも、同世代に刺さるヒット曲まとめを事前にチェックしていったことで「冷や汗をかかずに同窓会を盛り上げられた」「声の張りが出ないと諦めていたが、レベッカのキーを1つ下げたら絶賛された」といった、選曲の戦略的転換による成功例が多数報告されています。