自宅で高熱に苦しんでいる際、手元にある解熱鎮痛薬に頼りたくなる場面は多いはずです。しかし、発熱はウイルスを排除しようとする生体防御反応でもあるため、解熱剤の服用タイミングには正しい知識が求められます。
解熱剤を使用する目的は「平熱に下げること」ではなく、「苦痛を和らげて水分補給や睡眠を確保すること」です。基本的には38.5度以上で強い頭痛や倦怠感により眠れない・休めないときに頓服として使用します。一度服用した後は、最低でも4時間から6時間以上の間隔を空ける必要があります。
市販薬や常備薬を使用する際は、成分の選定に注意してください。インフルエンザ流行期に自己判断でNSAIDs(ロキソプロフェンやアスピリンなど)を小児や若年者が服用すると、重篤なインフルエンザ脳症やライ症候群を引き起こすリスクが指摘されています。発熱時の第一選択薬としては、小児から高齢者、妊娠中の方まで幅広く安全性が確認されているアセトアミノフェン製剤が推奨されます。