実績や年俸に囚われない采配が、チーム内に激震を走らせている。かつてなら二軍でじっくり育てるはずだった高卒3〜4年目の若手が、オープン戦でのアピール実戦を買われて開幕スタメンに名を連ねる。ポジションは与えられるものではなく、自ら奪い取るものだというメッセージがベンチの隅々にまで浸透している。
「ネームバリューで野球はできない」。そう断言する指揮官の姿勢は、時にベテランに厳しい選択を突きつける。しかし、この健全な危機感こそが、停滞していた組織の血流を激しく巡らせる特効薬となった。今やファームの選手たちも「結果を出せば必ず上がれる」と確信し、一軍と二軍の循環が過去最高レベルで機能している。