大会中、世界中のバスケファンを震撼させたのがフィンランド戦とベネズエラ戦の歴史的大逆転勝利でした。それを牽引したのが、新旧のガード陣と日本に骨を埋める覚悟でコートに立った大黒柱です。
弱冠22歳(当時)で世界を驚かせたのが河村勇輝でした。フィンランド戦では最大18点差を跳ね返すトリガーとなり、第4クォーターだけで圧倒的な個人技を披露。大会を通じて平均15.7得点・7.6アシストという驚異的なスタッツを残し、欧州の強豪を相手にペイントエリアを切り裂き続けました。小柄な体躯をものともしないスピードとパスセンスは、世界中のスカウトから熱視線を浴びる契機となりました。
ベネズエラ戦で神がかり的な活躍を見せたのが、ベテランの比江島慎です。チームが劣勢に立たされた終盤、ホーバスHCの「比江島タイム」の指示に応え、放った3ポイントを高確率で沈め続けました。1試合23得点・3ポイント6本中6本成功(成功率100%)という超絶的なパフォーマンスは、まさに「日本の至宝」の真骨頂でした。
そして、大会MVP級の貢献を果たしたのが帰化枠のジョシュ・ホーキンソンです。2026年2月に日本国籍を取得したばかりだったホーキンソン選手は、攻守でほぼフル出場を続け、リバウンドとインサイドのディフェンスを一手に引き受けました。「日本のために戦う」という強いアイデンティティを持ち、チームの生命線として泥臭く体を張り続けた姿は、ファンの心を強く打ちました。