女子日本代表を東京五輪で銀メダルに導いたトム・ホーバスHCの招聘は、男子バスケ界のカルチャーを根底から変えました。ホーバスHCが掲げた戦術のコアは「5アウト(全員がアウトサイドに位置する)」と「ハイペース・3ポイント重視」です。
世界の強豪国と比較して身長で劣る日本が勝つための唯一の道は、試投数の多さとシュート精度の追求でした。「シュートを打てるタイミングがあれば、迷わず打て」という徹底したマインドセットを植え付け、ビッグマンであるホーキンソン選手や井上選手にも3ポイントを要求。これにより相手のディフェンスを広げ、河村選手らのドライブコースを創出するスペースを生み出しました。
当初は「男子に女子のバスケは通用しない」という懐疑的な見方もありましたが、ワールドカップでの3勝(フィンランド、ベネズエラ、カーボベルデ)という結果でその正しさを証明。徹底したデータ分析と明確な役割分担、そして選手への情熱的なアプローチが高く評価されました。