最大にして最高の功績。それは、日本のテレビ局が長年自ら作り出していた「予算の限界」という呪縛を打ち破ったことだ。かつて日本のプライム帯ドラマの制作費は、1話あたり2,000万〜3,000万円が相場とされていた。その限界線を、『VIVANT』は遥か彼方へと押し広げたのである。
地平線まで続く広大な砂漠を突き進む車列。息をのむような本格派アクション。CGと実写が高次元で融合した圧巻の映像美。「お金をかけても面白くなるとは限らない」という使い古された言説に対し、制作陣は残酷なまでのクオリティで答えた。「十分な投資なしに、世界と戦える映像は作れない」という身も蓋もない真実を、圧倒的な結果で叩きつけたのだ。