大ヒットドラマ『VIVANT』が提示したエンターテインメントの新たな地平。それは豪快な海外ロケや壮大なサスペンスだけでなく、緻密に配置された実力派キャスト陣の演技合戦にあった。物語が目まぐるしい展開を見せる中、宮下今日子が醸し出す雰囲気は、画面に独特の緊張感と説得力を与えていた。
登場時間は決して長くない。しかし、ひとたび画面に現れれば、その場の空気がガラリと変わる。セリフ一つひとつの重み、視線の泳がせ方、立ち振る舞い。そのすべてが計算し尽くされており、観る者を一瞬で作品の世界観へと引きずり込んだ。