かつての刑事ドラマのように、机を叩いて容疑者を怒鳴りつけるような取り調べは、今の捜査一課には存在しない。取り調べプロセスの録音・録画(可視化)が義務付けられた現代において、求められるのは徹底的な「ロジック」と「人間性」による心理戦である。
容疑者の言い分を辛抱強く聞き、客観的な証拠を一つずつ提示しながら、言い逃れのできない状況を作っていく。あるいは、孤独な容疑者の心に寄り添い、自発的な供述を引き出す。高度な心理学のアプローチを取り入れた取り調べ技術が、今の捜査一課の強みだ。威圧ではなく、対話によって真実を導き出す「令和の落としのプロ」たちが、そこにはいる。