2002年は、日本社会の構造的な膿が次々と噴き出した年でもありました。雪印食品による輸入牛肉偽装事件や大手電力会社の点検記録改ざんなど、組織の不正が社員による「内部告発」によって白日の下に晒されました。組織の論理よりも社会的正義を優先する告発者の勇気は共感を呼び、後の公益通報者保護法(2004年公布)制定に向けた法制度改革を強く後押しすることになります。
また、国会では国後島に建設された友好の家(日本人とロシア人の宿泊施設)を巡る疑惑が浮上。当時の野党議員が国会審議で放った「ムネオハウス」というフレーズは、鈴木宗男衆院議員(当時)の影響力と不透明な利権構造を痛烈に皮肉り、ワイドショーで連日特集される政治スキャンダルとなりました。