大人が好むれんこん特有のシャキッとした食感は、1歳児の口の中では非常に危険な凶器になり得ます。消費者庁や小児科のガイドラインでも、硬い豆類や根菜類は誤嚥・窒息事故の原因上位として注意喚起が続けられています。1歳頃の子どもは前歯が生えてきていても、食べ物をすりつぶす奥歯(乳臼歯)はまだ十分に生えそろっていません。そのため、硬さのあるれんこんを口に入れると、噛み砕けないまま丸呑みして気道を塞いでしまう危険があるのです。
さらに、消化器官の発達という観点からも注意を要します。れんこんは不溶性食物繊維を多く含んでおり、消化機能が未熟な1歳児が大きな塊のまま摂取すると、翌日のうんちにそのままの形で排出されたり、下痢やお腹の張りを引き起こしたりすることがあります。便に少し混ざる程度であれば過度な心配はいりませんが、胃腸への負担を減らすためにも、しっかりと火を通し組織を柔らかく崩す下ごしらえが欠かせません。