ネット上の不動産コミュニティなどで度々議論されるのが、「帖(じょう)」と「畳(じょう)」の表記の違いです。「漢字が違うから広さの基準も違うのではないか」という疑問を持たれがちですが、法的な広さの基準(1.62㎡以上)に一切の違いはありません。
不動産業界において、純粋な和室(イグサの畳が敷かれた部屋)には「畳」を使い、フローリングの洋室やリビング、クローゼットなどには「帖」を当てるという慣例的な書き分けが定着しています。洋室に「畳」と書くとイグサ畳が敷かれていると誤認される恐れがあるため、近代的な間取り図では「帖」が主流となっています。
さらに注意すべきは、広告に記載される「専有面積」のカウント対象です。20㎡のワンルームと記載されていても、そこには居室だけでなく、ユニットバス、トイレ、キッチン、玄関、パイプスペース(PS)の面積がすべて含まれています。
専有面積20㎡の物件の場合、水回りや玄関・廊下で約7〜8㎡が消費されるため、残る居室部分は実質「約12〜13㎡(=約7.5〜8帖)」ではなく、通路部分を差し引くと「実質5.5〜6帖程度」になります。また、ロフト(小屋裏物置等)は建築基準法上、階高1.4m未満であれば専有面積および法定床面積には算入されません。「専有面積18㎡+ロフト付き」といった物件は、実質的な有効活用面積が表記以上に広くなるケースもあります。