街頭調査や読者アンケートにおいて、「165cmの平均体重は何キロだと思うか」と質問を投げかけると、返ってくる答えは性別によって大きく二極化します。厚生労働省 BMI 肥満度判定基準および日本肥満学会が定めた統計学的指標によれば、病気にかかる確率が最も低いとされる適正体重 BMI22 計算理由は極めて明快です。「身長(m)× 身長(m)× 22」という世界標準の算出式に基づき、165cmにおける医学的適正体重は男女問わず59.9kgと導き出されます。
ところが、公的データの実態値に視点を移すと、全く異なる風景が広がります。厚生労働省が実施する「国民健康・栄養調査」の最新公表データを精緻に分析すると、165cm 平均体重 男性の実態値はおよそ64.5kg〜66.0kg(20〜40代平均)で推移しています。これに対し、165cm 平均体重 女性の実測平均値はおよそ54.8kg〜56.5kgにとどまり、同じ165cmでありながら男女間で実に約10kgもの開きが存在しているのです。
男性の場合は骨格の太さや生得的な筋力量がベースにあるため、60kgを超えていても引き締まった印象を維持しやすい傾向があります。一方で女性の場合、標準値である59.9kgに対して「太っているのではないか」という根拠のない恐怖感を抱くケースが後を絶ちません。医学的な「健康の基準」と、社会通念として定着してしまった「見た目の平均イメージ」との間には、心理的にも統計的にも深い溝が横たわっています。