同じ原付二種でも、MTとAT(スクーター)では設計思想が異なる。125cc原付二種MTの違いを一言で言えば、「速度域のすべてを自分の操作で決定するか、変速を機械に委ねるか」だ。スクーターが無段変速で発進から巡航までシームレスに繋ぐのに対し、MTはギアチェンジのたびにエンジン回転数と速度の関係を体感できる。
この差が顕著に出るのが加速性能と減速時のフィーリングだ。125cc MTの加速は、1速・2速で高回転まで引っ張ることで、公称15馬力の数字以上に鋭いダッシュ力を感じられる。信号からの立ち上がりで30〜50km/hに達するまでの時間は、体感的に同排気量スクーターより1〜2秒短いというライダーの声も多い。一方、渋滞路でのクラッチ操作による左腕の疲労や、坂道発進の緊張感は、MT車に乗る上で避けられない現実だ。この「手間」をどう捉えるかが、125cc MTとスクーターの選択を分ける。