10月のディズニーランドを語るうえで絶対に外せないのが「ディズニー・ハロウィーン(通称:Dハロ)」に伴う、独特の群集滞留現象です。一般的な行楽地であれば「アトラクションの待ち列」に入園者が吸い込まれますが、10月のパークでは人の流れが全く異なる力学で動きます。
全日フル仮装が解禁されている期間中、精巧な衣装を身にまとった仮装ゲストたちが目指すのは、アトラクションではなく「フォトジェニックな撮影スポット」です。特にランドのシンデレラ城前プラザ周辺、ファンタジーランドの城裏、トゥーンタウンのストリートは、写真撮影を行うゲストで歩行困難なほどの密度に達します。「乗り物は空いているのに、通路が進まない」というストレスは、このDハロ期間特有のものです。
また、ハロウィーン限定のエンターテインメント・パレードの過熱ぶりも混雑に拍車をかけます。停止演出(キャッスルフォアコート周辺や特定の位置)を最前列で鑑賞するため、朝一番の入園と同時にレジャーシートを広げて待機する熱心なファン、通称「地蔵」と呼ばれるゲストがパレードルートを埋め尽くします。
取材班が現地で確認したところ、人気キャラクターが長時間停止するシンデレラ城前の有料鑑賞エリア(DPA席)は開園直後に蒸発し、無料の鑑賞エリアも午前中の早い段階で2〜3列目まで埋まります。一般の家族連れがパレードをストレスなく楽しむためには、「停止位置にこだわらず、ウエスタンランドの通過ポイントをパレード開始30分前に確保する」か、潔くパレード時間をアトラクション利用やプライオリティ・シーティング(レストラン予約)に充てる割り切りが肝要です。