見慣れた「0120」ではなく「0800」から始まる番号が急増した背景には、日本の電話番号リソースにおける切実な事情がある。1980年代から普及した0120番号は、企業のコールセンターやテレビ通販の爆発的な増加によって番号の在庫が底をつきかけた。そこで1999年、総務省と大手通信事業者が新たに割り当てを開始したのが「0800」から始まる11桁の着信課金番号だ。
仕組み自体は0120と完全に同一である。電話をかけた側の通話料は無料であり、着信した企業側がすべての通話料を負担する。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルといった主要キャリアをはじめ、IP電話事業者も0800帯の番号を提供している。ユーザーにとって費用負担はゼロだが、桁数が「0800-XXX-XXXX」と11桁になるため、携帯電話番号(090や080)と一瞬見間違えやすい点も混乱を生む一因だ。